犬がはちみつを食べても大丈夫?
公開日:2022/06/11 / 最終更新日:2023/05/29
犬ははちみつを食べても大丈夫
はちみつは
ミツバチが花の蜜を巣に持ち帰り、
口の酸化酵素の働きで
糖質(グルコース&フルクトース)に
変化してできたものです。
糖質を主成分として
ビタミンやミネラルなどを含み、
犬が食べても大丈夫な食材です。
ただし、
はちみつにはボツリヌス菌による
中毒のリスクがあります。
犬はボツリヌス菌に対して
人より耐性があると
されていますが、
子犬や免疫力が低下している犬には
与えないでください。
カロリーは抑え目
はちみつは、
砂糖の1.3倍の甘さがあります。
そのため、砂糖よりも
カロリーを抑えることができます。
消化吸収も優れているため、
疲れたときや
エネルギー補給にも適しています。
犬に蜂の巣を与えても大丈夫?
はちみつは
蜂の巣を遠心分離機にかけて
蜜だけを取り出したものです。
蜂の巣は「巣蜜」や
「コムハニー」とも呼ばれ、
蜂の巣のまま
販売されることもあります。
蜂の巣はミツロウ(蜜蝋)や
プロポリスからできており、
犬が食べても問題ありません。
ミツロウは伝統的な
お菓子に使われる高級食材で、
抗炎症作用があるため
化粧品に使われることもあります。
プロポリスは
最近の研究で
抗アレルギー効果があることが
わかっています。
犬にはちみつを与える際の注意点
ボツリヌス菌に注意
はちみつには、
ボツリヌス菌という
細菌が含まれていることがあります。
ボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」という
菌の卵のようなものが
腸の中に入ると、
発芽・増殖します。
そして毒素を出し、
ボツリヌス症が引き起こされます。
パピー期や
免疫力が低下しているときに
ボツリヌス菌を摂取すると、
ボツリヌス症を起こしてしまう
可能性があります。
症状としては、
便秘や元気消失など、
最悪の場合は死に至ります。
ですので、子犬や、
お腹の調子が良くない犬には、
はちみつを与えないようにしてください。
アレルギーの可能性
アレルギーは、
生まれつきの体質による
先天性アレルギーと、
長い期間同じ食材を食べることにより
発症する可能性がある
後天性アレルギーがあります。
はちみつを初めて与える際は、
少量からスタートしましょう。
以下の症状が見られた場合は、
アレルギーの可能性があります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
- 元気がない
- 目の充血
はちみつを食べた際に
上記のような症状が現れた場合は、
獣医師に相談しましょう。
肥満や歯周病に注意
はちみつには
糖分が多く含まれているため、
過剰な摂取は肥満につながります。
また、歯周病の原因にもなりますので、
与えた後は
歯磨きをするようにしましょう。
犬へのはちみつの与え方
はちみつを
無糖ヨーグルトにかけたり、
水に薄めたりして
あげると良いでしょう。
量は、スプーン小さじ1杯程に
留めておきましょう。
与え過ぎは
糖分の過剰摂取につながります。
マヌカハニーは犬にも効果的
昨今、健康食品の一つとして
話題の「マヌカハニー」。
マヌカハニーは、
ニュージーランドに生息する
マヌカ(学名:ギョリュウバイ)の
花の蜜から作られたはちみつです。
マヌカハニーには
特別な殺菌成分が含まれ、
大腸菌や
ピロリ菌の抑制・殺菌などに
高い効果があることが
分かっています。
犬において、
マヌカハニーの効果が
執筆された論文は
まだ確認できていませんが、
人間と同じく、
一般的なはちみつよりも
整腸作用や
歯周病の予防につながることが
期待できます。
ただし、与える際は
はちみつと同様、
1日にスプーン小さじ1杯程度に
留めておきましょう。
まとめ
- ちみつは必要以上に与える必要はありません
- 子犬や、体調を崩している犬には与えない
- ボツリヌス症やアレルギーに注意
- 与え過ぎによる肥満や歯周病に注意
ビタミンやミネラルなど
栄養豊富なはちみつですが、
与える際には
愛犬の様子をよく確認しながら、
与え過ぎには
くれぐれも注意してください。
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