犬が(ちょうだい(離せ)ができない理由って?
公開日:2021/09/10 / 最終更新日:2024/04/02
犬に教える「ちょうだい(離せ)」とは
愛犬と遊ぶとき、
必要になるしつけが
「ちょうだい(離せ)」です。
おもちゃを持って来たはいいけれど、
くわえたまま離さない
子もいるでしょう。
すると、引っ張り合いの取り合いとなり、
犬によっては、
唸るなどの防衛行動を
取るようになることもあります。
そうならないためにも、
早いうちから「ちょうだい」
は教えておくべきしつけです。
「ちょうだい」は危険回避にも必要
「ちょうだい」はボールなどの
おもちゃを投げて遊ぶときだけでなく、
誤って口に物を入れたときにも有効です。
犬が食べてはいけないものを、
取ろうと焦ると、
犬は取られまいと
反射的に飲み込んでしまいます。
すると誤飲につながり、
手術や最悪の場合死に至ることも。
「ちょうだい」のしつけができていれば、
焦らずに犬自身に
口の中身を出してもらうことができます。
犬に「ちょうだい(離せ)」を教え方
くわえた物を離す行動を教えるには
「待つこと」「すぐに取り上げないこと」
がポイントになってきます。
- 遊び始める前におやつをポケットなど
すぐに取り出せる場所で、犬に取られない所に隠し持っておく - 犬がおもちゃをくわえたら
手を出して「ちょうだい」と言って、
隠し持っていたおやつを反対の手で見せる - 犬がおもちゃを離したら、
おもちゃを取り、おやつをあげて褒めてあげる - 犬がおやつを食べ終えたらまた、
すぐにおもちゃを投げて遊んであげる
まずは1~4を繰り返し
行い教えてあげます。
そして、少しずつ
おやつを出すタイミングをずらします。
最初は「『ちょうだい』と手を出したすぐ後におやつを見せる」
でしたが「『ちょうだい』と手を出して
犬がおもちゃを離したら
おやつを出す」というように
少しずつ遅くしていきます。
そうすることで、
犬はおもちゃを離せば
おやつがもらえるということを理解していきます。
トレーニング中の注意点
練習のとき気を付けて欲しいことは、
犬がおもちゃを離したからといって
すぐに取り上げないことです。
初めのうちは
犬も離してくれますが、
段々と「おもちゃを離すと取り上げられる」
「楽しいことが終わる」という
マイナスな学習をする可能性があります。
終わらすタイミングはランダムして、
最後は「おしまい」といった
終了の合図をしてから
片付けるようにしましょう。
間違ったやり方は犬に防衛行動をさせる
犬がおもちゃを離してくれない
という飼い主さんの多くは、
おもちゃを離してもらおうと、
つかんだおもちゃを引っ張ったり、
無理やり口をこじ開けようとしたりしています。
これでは、犬は「力ずくで奪われた」
「横取りされた」と思ってしまいます。
そして、次は取られないように、
逃げて唸って、
絶対に取られないように
しようという行動に変わっていきます。
まず、教え方でも説明したように
すぐに取り上げずに、
遊びを続けてあげ、
犬に「おもちゃを離しても取られない」
「また遊んでもらえる」ということを
覚えさせてあげることが大切です。
すでに「離さない」という
習慣がある子の場合には
無理に取り上げたり、
おやつで釣ったりするのは
しないでください。
おもちゃを取ろうとすると唸る場合の対処方法
犬が離すまで待つ
犬が逃げたり唸ったりするのは
「取られる」と思うからです。
唸らない犬であっても、
無理に取ろうとする行為は
犬にとっては
「引っ張りっこ遊び」です。
それが楽しくて
離さないということもあります。
こういった時は、
一度おもちゃを掴んだら
「犬が自分から離すまでただじっと待つこと」が大切です。
犬は取られまいと、
全身の力でグイグイ引っ張るでしょうが、
それで手を離しては
意味がありません。
初めのうちはボールなどではなく、
持ちやすいロープなどがいいでしょう。
自分から離したらまた投げる
「取られる」という学習をしている犬は
「手」が出てくるだけでも
「捕まえられる」「取られる」
といった恐怖心などを感じます。
そのため、犬が自分から離したら
触ったりせず、
一言「いい子」「偉いね」など
優しく声をかけて、
また投げてあげましょう。
逃げ回る犬の場合は
広い公園ではなく、
家の中から
練習を始めてみることがおすすめです。
コマンドを変えてみる
コマンドを変えることも大切です。
今まで「ちょうだい=奪われる」
という経験をしているのであれば、
コマンドは「ちょうだい」ではなく
「離して」や「オフ」など
別の言葉に変えてあげることで、
新しく覚えることができます。
まとめ
しつけは楽しく行いましょう
- 「ちょうだい(離せ)」は誤飲事故を防ぐために重要なしつけです
- 「ちょうだい(離せ)」を教える際は
「待つこと」「すぐに取り上げないこと」がポイントです - 犬が「ちょうだい(離せ)」ができないのは「取られる」と思っているためです
- 「ちょうだい(離せ)」ができない場合は「取られない」という経験をたくさんさせたり、コマンドを変えたりしていきましょう
人が楽しくないと勉強ができないように、
犬も楽しくないとしつけはうまくいきません。
しつけがうまくいかないときは、
愛犬の気持ちになってみて
物事を考えてみてください。
犬の気持ちがわかれば、
しつけの仕方も
別のアプローチの方法が
思いつくかもしれません。
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