犬がじゃがいもを食べて大丈夫?
公開日:2022/06/08 / 最終更新日:2023/05/29
犬はじゃがいもを食べて大丈夫
じゃがいもは
カリウム、ビタミンB1、ビタミンC、
食物繊維などを含み、
犬が食べても大丈夫な食材です。
豊富に含まれる
「じゃがいもデンプン」は
犬にとって重要な
エネルギー源になります。
じゃがいもに含まれる栄養素
じゃがいもは
さつまいもと比較して
糖質が少なく(約64%)、
食物繊維が多い(約150%)のが特徴です。
ビタミンCはリンゴ(6mg)の
約2倍含まれています。
栄養素
カリウム
過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
腎臓が弱っている場合は
過剰になり
心臓にダメージを与えてしまいます。
摂取量に注意が必要です。
ビタミンB1
ビタミンB1は
チアミンとも呼ばれ、
補酵素として
糖質のエネルギー変換をサポートします。
不足すると
神経や心臓に障害が起こります。
ビタミンC
強い抗酸化作用を持ち、
がん予防やアンチエイジングの
効果が期待されます。
生体内の異物を解毒する作用や、
免疫機能を向上させる
作用もあります。
犬は体内で合成することが可能です。
食物繊維
腸内細菌のエサとなって
腸内環境を改善したり、
食後の血糖上昇を
ゆるやかにして
糖尿病を予防したりします。
水溶性は満腹感の持続や
下痢の改善、
不溶性は便秘の改善などの
効果が期待できます。
犬にじゃがいもの皮を与えても大丈夫?
じゃがいもの皮は
食物繊維などの栄養素を含みますが、
ソラニンやチャコニンなどの
毒素も含みますので
皮はむくようにしましょう。
特に光が当たって
緑色になった皮や
その周辺には
毒素が多く含まれます。
緑色になったじゃがいもを
犬に与えるのは止めましょう。
※じゃがいもは非常に有用な
デンプン由来のエネルギー源で、
総合栄養食の一部として
利用することもできます。
皮を剥き、
十分に火を通したじゃがいもは
とても消化が良く、
多くの犬が美味しく味わうことができます。
じゃがいもの食物繊維は
正常な犬の腸内細菌層を育み、
健康的なうんちを作ります。
犬にじゃがいも食べさせるときの注意点
犬にじゃがいもを食べさせる際は、
以下の点に注意が必要です。
- 芽や皮に含まれる毒素
- 家庭菜園のじゃがいも
- アレルギー
1、芽や皮に含まれる毒素に注意
じゃがいもの芽には
ソラニンやチャコニンなどの
毒素が多く含まれます。
芽が出ている場合は
根本の周辺部も含めて
取り除きましょう。
毒素は皮にも含まれ、
特に緑の皮に多く含まれます。
皮はむくようにして、
緑に変色したじゃがいもは
犬に与えないようにしてください。
じゃがいもを保存する際は、
発芽を遅らせる
エチレンガスを出す
りんごと一緒にしたり、
新聞紙などで包んで
光が当たらないように
したりするのがオススメです。
2、家庭菜園のじゃがいもに注意
家庭菜園などで作られた
未熟で小さいじゃがいもは
毒素を多く含んでいる
場合があります。
実際に小学校で栽培された
じゃがいもによる食中毒は、
1998年から8年の間に
全国で8件報告されており、
この期間に
市販のじゃがいもによる
食中毒は報告されませんでした。
3、アレルギーに注意
じゃがいもを
初めて食べてから数回までは、
アレルギー症状が出ないか
様子を見るようにしてください。
体を痒がったり、
嘔吐・下痢が見られる場合は
アレルギーの可能性がありますので
獣医師に相談しましょう。
なお、アレルギー検査で
陽性が出た食材は
食べられないと考える
飼い主さんが少なくありませんが、
実際にアレルギー症状が出ていなければ
与えても問題ありません。
※犬にじゃがいもを与える際は、
芽や皮を取り除く必要があります。
最近の品種は
ソラニンが
ほとんど含まれないように
改良されていますが、
犬がじゃがいもの皮を
多く食べてしまうと
嘔吐や下痢を引き起こし、
神経系にも影響を与えます。
例えば、
運動失調や失神、
てんかん発作などが
起こる可能性があります。
じゃがいもの加工品は与えて大丈夫?
人間用に味付けされた
フレンチフライやポテトチップス、
じゃがバターなどは
犬にとってカロリーや
塩分が多すぎる場合がありますので、
与えるのはやめましょう。
ニンニクやタマネギなど、
犬にとって
有害な味付けがされている場合も
ありますので、
誤食に注意が必要です。
犬にじゃがいもを食べさせる方法
生のじゃがいもは
消化に良くありませんので、
茹でたりレンジで加熱したり、
柔らかくして
与えるようにしてください。
一口大のサイコロ状にカットしたり、
マッシュしたりすると
より食べやすくなります。
与えていい量
じゃがいもは
炭水化物を多く含みますので、
与え過ぎると肥満につながります。
トッピングやおやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
犬がじゃがいもの芽や皮を食べてしまったら
どれくらい食べると
危険かは
体重やその子の体質によって
変わります。
不安な場合や、
少しでも気になる症状がある場合は、
獣医師に相談してください。
獣医師が的確な判断をするためには、
「いつ・何を・どれくらい」食べたのか、
状況を詳しく伝えることが大切です。
症状
じゃがいもの中毒成分を摂取すると、
主に
以下のような中枢神経系の
刺激が見られます。
- 散瞳
- 頻脈
- 口内乾燥
- 呼吸困難
- 腸閉塞
- 尿閉および抑うつ
- 麻痺
- てんかん
- 昏睡および死
軽度から重度の胃腸炎
(口腔刺激、悪心、嘔吐およびしばしば血様性下痢)
が見られることもあります。
大量に摂取すると、
昏睡状態になったり、
最悪の場合亡くなってしまう
こともあります。
じゃがいもを使った犬のおやつレシピ
リゾット
材料
- ささみ 30g
- プチトマト 3個
- 舞茸 10g
- にんじん 10g
- じゃがいも 10g
- 水 100cc
- 炊いたご飯 30g
- オリーブオイル 少々
作り方
- 野菜は小さめに切り、ささみは適当な大きさに切っておく。
- 鍋にオリーブオイルを入れて火にかけ、ささみを炒める。
- 2の色が変わったら、1の野菜を全て入れて、さらに炒める。
- 3に水を入れ、材料が柔らかくなるまで煮る。
- 4にご飯を入れて、ご飯が好みの柔らかさになったら
火を止め、人肌程度に冷ましたら出来上がり。
まとめ
- 消化に良く、腸内環境を整えるのにおすすめ
- 芽や皮に含まれるソラニンに注意
- 与えすぎは肥満の原因に
じゃがいもは栄養豊富な野菜で、
食物繊維が多いことから
腸内環境を整えるのにオススメです。
必ず芽を取って皮をむき、
加熱してから与えるようにしてください。
食べ過ぎは肥満の原因になりますので、
その子にあった量を与えることが大切です。
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