犬がさくらんぼを食べて大丈夫?
公開日:2022/06/02 / 最終更新日:2024/04/02
犬はさくらんぼを食べても大丈夫
さくらんぼは
カリウムやβカロテン、
鉄分、葉酸、アスパラギン酸などを含み、
犬が食べても大丈夫な果物です。
アメリカンチェリーも食べて大丈夫
さくらんぼは
桜の中でも実が大きくなる
ミザクラ(実桜)から採れるもので、
日本では「佐藤錦」、
アメリカでは「ビング」が主な品種です。
ビングは「アメリカンチェリー」や
「ダークチェリー」とも呼ばれ、
犬が食べても大丈夫です。
さくらんぼに含まれる栄養素
栄養素
カリウム
過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
腎臓が弱っている場合は
過剰になり
心臓にダメージを与えてしまいます。
摂取量に注意が必要です。
βカロテン
犬はβカロテンを体内で
ビタミンAに合成することができます。
ビタミンAは健康な被毛を保ち、
視力維持にも役立ちます。
不足することで
免疫力の低下や
骨の形成不全につながります。
鉄分
血液中で酸素を運んだり
筋肉中で酸素を受け取ったりする
働きを持ち、
体を動かすために欠かせない
ミネラルです。
不足すると皮膚や
被毛のトラブル、
イライラ感につながります。
葉酸
体の細胞の生まれ変わりや
成長をサポートするという
大切な役割を持ち、
「造血のビタミン」と呼ばれます。
不足すると貧血や
免疫力の低下につながります。
アスパラギン酸
エネルギー源として利用されやすい
アミノ酸ですが、
犬は必須アミノ酸ではありません。
疲労物質である
乳酸の分解を促進するため
疲労回復効果もあり、
カリウムやマグネシウムの吸収を
高めてくれます。
犬にさくらんぼを与える際の注意点
犬にさくらんぼを与える際は、
以下の点に注意が必要です。
- 葉や花
- 種や未成熟な実
- アレルギー
1. 葉や花に含まれる毒素に注意
さくらんぼの葉や花には、
クマリンという肝毒性のある
成分が含まれます。
クマリンは桜餅の葉の香りで
お馴染みの成分で
食べてしまう人もいますが、
犬には与えないようにしてください。
2. 種や未成熟な実に含まれる毒素に注意
種や未成熟な実には、
アミグダリンという
青酸配糖体(シアン配糖体)が含まれていて、
噛み砕かれた種が
体内で分解されることによって
青酸毒が発生し、
中毒症状を引き起こします。
呼吸困難や虚脱、
チック症状を招く可能性があり、
最悪の場合は死に至ります。
種を誤飲した場合
種は噛み砕かない限り、
1粒飲み込んでしまった程度で
問題になることはありません。
飼い主さんが見ていないうちに
たくさん誤飲していた場合は
獣医師に相談してください。
獣医師が的確な判断をするためには、
「いつ・何を・どれくらい」食べたのか、
状況を詳しく伝えることが大切です。
3. アレルギーに注意
さくらんぼを初めて食べてから
数回までは、
アレルギー症状が出ないか
様子を見るようにしてください。
体を痒がったり、
嘔吐・下痢が見られる場合は
アレルギーの可能性がありますので
獣医師に相談しましょう。
なお、アレルギー検査で
陽性が出た食材は
食べられないと考える
飼い主さんが少なくありませんが、
実際にアレルギー症状が出ていなければ
与えても問題ありません。
誤解から
愛犬の食の選択肢を狭めてしまわないように、
してください。
犬にさくらんぼを食べさせるときの方法
さくらんぼの種は
噛み砕かなければ
中毒症状は起こしませんが、
消化に悪く小型犬では
体内で詰まらせてしまう場合があります。
柄も消化に良くありませんので、
種と柄は必ず取って
実だけを与えるようにしてください。
与えていい量
さくらんぼは糖分を含みますので、
与え過ぎると肥満の原因になります。
おやつとして与える場合は、
1日の最適カロリー量の
10%以内にしてください。
まとめ
- アメリカンチェリーも食べて大丈夫
- 種や葉、花、未熟な実に注意
- 食べ過ぎは肥満の原因に
さくらんぼは春から夏にかけて、
梅雨のジメジメ気分を
一掃してくれる
爽やかな甘味が特徴の果物です。
犬が食べても大丈夫ですが
種ごとは与えず、
実だけにして
その子にあった量を与えてください。
スポンサーリンク
「犬にあさり」カテゴリーの関連記事
「犬にアジ」カテゴリーの関連記事
「犬にあじさい」カテゴリーの関連記事
「犬にお米」カテゴリーの関連記事
「犬にお餅」カテゴリーの関連記事
「犬にさくらんぼ」カテゴリーの関連記事