犬がくしゃみ!考えられる原因や病気のリスクって?
公開日:2024/08/05 / 最終更新日:2024/08/05
犬のくしゃみが止まらない場合に考えられる原因と病気
犬のくしゃみは、
主に鼻(上部気道)への刺激で
生じます。
多少のくしゃみは、
異物排出のためや
季節の変わり目など
温度変化によって出ますので、
様子を見て
大丈夫な場合が多いです。
しかし、
病的な原因が疑われる場合は、
くしゃみによって
同居動物に感染が
広がってしまうことや、
頻発する場合には
体力低下に
つながることもありますので、
それぞれに応じた
対処や検査、
治療が必要になる場合があります。
感染性鼻炎
病的な
くしゃみの原因として
最も多いのが
「感染性鼻炎」です。
細菌やウイルス、
まれに真菌によって起こります。
とくに
若齢の子によくみられます。
さまざまな性状の
鼻汁を伴うことがありますが、
中でも子犬では
ウイルス感染がとても多いです
(ウイルス感染の場合は、
鼻水を伴わないこともあります)。
鼻水が普段よりも
明らかに多量に出たり、
膿っぽかったり
血が混じっている場合は、
異常です。
動物病院で
診てもらうようにしましょう。
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異物
鼻道(鼻の穴)の入り口や内部に
異常が存在することで
連続して
くしゃみや鼻汁が
認められることがあります。
比較的よく認められる異物として
植物の種や
フードなどがあります。
異物が
鼻道に入っている場合は
急にできた違和感に
身体がなんとか外に出そうと、
咳をしたり
首を振ったり、
近くの家具に
頭をぶつけるほど
激しいくしゃみや、
くしゃみの回数が
多くなる傾向にあります。
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アレルギー
花粉症などの特定の季節や、
タバコ、香水などによって
くしゃみが出る場合は、
アレルギーの可能性が高くなります。
特に、
若齢の犬で
くしゃみが出た場合は、
季節との関係(花粉症など)や、
来客、新しい環境など、
くしゃみの原因になるものがないか
考えてあげてください。
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歯周病
広い意味では
鼻炎に分類されます。
高齢の場合は
この原因が多いです。
歯みがきをしっかりと
行えていないことからくる、
歯垢、歯石の付着が
歯周病を引き起こすことがあります。
歯周病が重度になると、
歯周病菌が
顎の骨を溶かして
どんどん深い方に入っていき、
鼻につながる管を
作ってしまうことがあります。
そうなると、
歯周病菌が鼻に入ることにより、
膿性(黄色い膿)の鼻水を伴う
くしゃみが出ることが
多いです。
歯みがきができていなくて
歯石がついてしまっている子で、
くしゃみや鼻水が
多くなってきたなと思ったら、
要注意です。
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ガンを含む腫瘍
鼻の中にできた腫瘍によって、
くしゃみや
鼻汁が出ることがあります。
とくに、
高齢の子では
注意が必要で、
中でも
鼻血が出た時は
気をつけてあげてください。
犬では、
鼻血が出ることは少なく、
外傷や歯周病の時などにも
稀に認められるものの、
高齢での鼻血は腫瘍(ガン)の
最初の症状なことも多いため、
十分に注意が必要です。
鼻の腫瘍の場合、
顔の形が変わってくることも
多いです。
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犬のくしゃみへの対処法
応急処置として、
犬やケースに応じた対応を
述べますが、
根本的な解決策は
動物病院での
検査が必要になります。
くしゃみが
続くようであれば、
病院へ
連れて行ってあげましょう。
また、
くしゃみが続いていても
止めようとはしないでください。
異物を外に出そうとする
正常な身体の反応なので、
くしゃみ中に
マズルを抑える、抱っこするなど、
止めようとすると
返って悪化することがあります。
くしゃみが出にくい環境作り
原因にかかわらず、
くしゃみの予防として、
人と同様に、
空気清浄機や加湿器を使って、
お部屋の環境を
適切に保っていただくと
良いでしょう。
温度は25℃ほど、
湿度も50~60%が目安です。
湿度が低くなりすぎると、
ウイルスなどにより
くしゃみが出やすくなるので、
注意が必要です。
若齢の子はしっかり食事を
若齢の子の場合には、
成長に伴って体力がつき、
自然と
おさまることがあります。
しっかりと食事をさせ、
体力をつけさせてあげましょう。
しかし、
身体の小さい子では、
くしゃみが続くことで
体力が落ちてしまうこともあるので、
あまり様子を見過ぎないように
気をつけましょう。
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異物を取り除く
異物が
外から見えている場合は、
ピンセットなどで
優しくつまんで
取り除いてあげてください。
ただし、
植物の種などの場合、
引っかかっていることもあるので、
無理に引っ張らないことが
大切です。
また、
鼻の穴の奥に
異物が入ってしまっているときは、
外から見えないことも多いので、
くしゃみが続いて
原因が分からないときには、
動物病院で
みてもらうと良いでしょう。
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花粉の季節は散歩を控えましょう
アレルギーが疑われる場合には、
原因となる物質を調べて
取り除いてあげたり、
花粉の季節には
散歩を控えるなどが良いでしょう。
また、
掃除をしっかりと行って、
ハウスダストを
減らしてあげるのも大切です。
散歩後には、
ブラッシングで、
散歩中に毛についた
アレルゲンを
取り除いてあげましょう。
フローリングの
お掃除シートなどを使うのも有効です。
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歯垢、歯石がついている場合
くしゃみが出るようになった子で、
歯垢、歯石が
多量についている場合には、
すぐに病院に行きましょう。
もし歯周病が
くしゃみの原因の場合には、
抜歯などの処置が
必要になることもあります。
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高齢の子のくしゃみの場合
高齢の子で
くしゃみが出るようになった場合には、
腫瘍ではないかどうかを
調べるためにも、
早めに
動物病院に行きましょう。
鼻の穴の腫瘍は、
小さいうちは外から見ても
まったく分からないことが多いため、
注意が必要です。
また、
高齢の犬の場合、
腫瘍ではなく
感染などが原因だったとしても、
体力が落ちていて
治りづらかったりすることもあるため、
早めの受診が大切です。
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まとめ
犬のくしゃみは異変を感じたらすぐ病院へ
このように、
くしゃみはくしゃみでも、
軽度な病気から
重度な病気までさまざまです。
くしゃみ1つでも、
小さい身体には
負担がかかる行為です。
単に大丈夫だろうと
放っておかず、
少しでも異変を感じたら
動物病院で
診てもらいましょう。
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