犬がかぼちゃを食べても大丈夫?
公開日:2022/08/08 / 最終更新日:2023/05/29
犬はかぼちゃを食べても大丈夫
かぼちゃはカリウムやβカロテン、
ビタミンE、ビタミンC、
食物繊維を含み、
犬が食べても大丈夫な野菜です。
デンプンを糖に変える
消化酵素「アミラーゼ」も含み、
熟成したり加熱したりすると
甘みを増します。
犬は甘いものを好むため、
トッピングや
おやつにオススメの食材です。
かぼちゃに含まれる栄養素
※西洋かぼちゃ(茹で)100g当たり
栄養素 特徴
カリウム
過剰な塩分を排出して
ナトリウムとのバランスを保ち、
血圧を安定させる効果があります。
腎臓が弱っている場合は
過剰になり
心臓にダメージを与えてしまいます。
摂取量に注意が必要です。
βカロテン
犬はβカロテンを
体内でビタミンAに
合成することができます。
ビタミンAは健康な被毛を保ち、
視力維持にも役立ちます。
不足することで
免疫力の低下や
骨の形成不全につながります。
ビタミンE
ビタミンEは
トコフェロールとも呼ばれ、
抗酸化作用を持ち
アンチエイジングや認知症予防、
アトピー性皮膚炎など
皮膚疾患への
抗炎症作用が期待されます。
単体では吸収効率が低く、
脂質と一緒に摂ることで
吸収が促進されます。
ビタミンC
強い抗酸化作用を持ち、
がん予防やアンチエイジングの
効果が期待されます。
生体内の異物を解毒する作用や、
免疫機能を向上させる
作用もあります。
犬は体内で
合成することが可能です。
食物繊維
腸内細菌のエサとなって
腸内環境を改善したり、
食後の血糖上昇を
ゆるやかにして
糖尿病を予防したりします。
水溶性は満腹感の持続や
下痢の改善、
不溶性は便秘の改善などの
効果が期待できます。
犬にかぼちゃを与える際の注意点
犬にかぼちゃを食べさせる際は、
以下の点に注意しましょう。
- 消化不良
- アレルギー
1、消化不良に注意
生のまま
硬いかぼちゃを与えると
消化不良になる
可能性があります。
犬にかぼちゃを与える際は、
必ず柔らかくなるまで
加熱してから与えましょう。
加熱することで
甘みも増し、
嗜好性が高まります。
2、アレルギーに注意
かぼちゃは
アレルギー報告の多い
食材ではありませんが、
可能性はゼロではありません。
食後に体を痒がったり、
嘔吐・下痢が見られる場合は
動物病院に行くようにしてください。
なお、アレルギー検査で
陽性が出た食材は
食べられないと考える
飼い主さんが少なくありませんが、
実際にアレルギー症状が
出ていなければ
与えても問題ありません。
誤解から愛犬の
食の選択肢を
狭めてしまわないように、
してください。
犬にかぼちゃの皮や種を与えても大丈夫?
かぼちゃの皮や種にも
栄養がたくさん含まれ、
犬が食べても大丈夫です。
ただし、そのまま与えてしまうと
消化不良になったり
詰まらせたりしてしまいますので、
必ず適切に調理して
与えるようにしてください。
かぼちゃの皮
皮にはβカロテンや
食物繊維が含まれます。
生のままだと
硬すぎますので、
必ず茹でたり蒸したりして
柔らかくしてから与えるようにしましょう。
かぼちゃの種
種はパンプキンシードとも呼ばれ、
亜鉛や鉄が含まれます。
オメガ3やオメガ6などの
不飽和脂肪酸も含まれるため
パンプキンシードオイルとして
利用されることもあります。
薬膳では「南瓜仁」(ナンカンニン)や
「南瓜子」(ナンカシ)と呼ばれ、
条虫や回虫などの
虫下しの生薬として
利用されます。
かぼちゃの種は
硬い殻に覆われているため、
そのまま食べさせるのはNGです。
殻のまま乾燥させ、
ハサミや爪切り、
ペンチを使って
中の種を取り出します。
取り出した種を
オーブンで軽くローストすれば
完成です。
乾燥やローストの代わりに
フライパンで炒っても
大丈夫です。
犬にかぼちゃを食べさせるときの方法
かぼちゃは加熱調理することで
消化が良くなり、
甘みも増します。
犬にかぼちゃを食べさせる際は
茹でたり蒸したり
加熱調理をした上で、
適量を与えるようにしてください。
かぼちゃを使ったオススメの犬用おやつ
かぼちゃを使った
市販の犬向けおやつを紹介します。
カットした国産のかぼちゃと
サツマイモを蒸かして
甘みを引き出し、
フリーズドライでサクサク食感に。
甘みがあるので
野菜を食べ慣れていない
ワンちゃんにもおすすめです。
カルシウムを多く含んだミニボーロ。
ほのかに香るかぼちゃ味です。
小さなワンちゃんでも
食べやすい小粒サイズになっています。
かぼちゃビスケット
かぼちゃと小豆を
やわらかく崩れやすい
サクサクビスケットに。
リンやカリウムが少く
食塩相当も0gと
安心してあげられる無添加おやつです。
かぼちゃリゾット
高タンパクな
大山鳥のむね肉と
甘いかぼちゃ、玄米を使ったリゾット。
ペースト状で消化に優しく、
子犬から老犬まで
与えてあげることができます。
まとめ
- 栄養価が高く、体を温める野菜
- 加熱調理で柔らかくしてから与える
- 皮や種も適切に調理すれば食べてOK
かぼちゃは栄養価が高く、
皮から種まで食べられる
万能食材です。
体を温めたり、
種が虫下しになったりと
薬膳でも重宝されています。
ただし食べさせ方に
注意点がありますので、
適切に調理して、
愛犬にとっての適量を
与えるようにしてください。
PR
「犬にかぼちゃ」カテゴリーの関連記事
「犬にヨーグルト」カテゴリーの関連記事
「犬によし」カテゴリーの関連記事
「犬にりんご」カテゴリーの関連記事
「犬にレタス」カテゴリーの関連記事
「犬にレモン」カテゴリーの関連記事