愛犬の異変を聴診器を使って早期発見!使い方って?
公開日:2024/08/06 / 最終更新日:2024/08/06
聴診器は主にどのようなことを診断するのか
聴診器を使って分かる疾患は
主に
- 呼吸器
- 循環器
- 消化器
の三つが挙げられます。
呼吸器疾患
聴診器を使って
「空気の通り道である気管」
「酸素の交換をする肺」の状態を
呼吸音から推察することで、
気管、肺における異常を
早期に発見します。
呼吸音は
非常に聞き取りにくく、
正常か異常かを判断するには
トレーニングが必要です。
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循環器疾患
聴診器を使って
「心雑音」「不整脈」を聞き分け、
心臓病を見抜きます。
心拍数から
心臓の正常音に
雑音が混じるかどうかを判断し、
全身の異常を
早期に見つけることも可能です。
正常音は
「ドッ、クン」が
一回の心臓の音で、
異常があると
その音のどこかに
「ザーッ」という雑音が混ざります。
心拍数を正確に
聴取することもできます。
犬と猫の正常な安静時心拍数
必ず、安静時に
心拍数を測ることが重要です。
犬
70-160回/分
どの犬もこの心拍数が正常回数です。
猫
140-220回/分
この回数を上回っても、
下回ってもいけないということになります。
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消化器疾患
聴診器で腸蠕動音
(ちょうぜんどうおん)を聞き、
腸の動きが正常かどうかを
判断します。
腸蠕動音は
食前か食後などによっても異なり、
個体差もあるので
聞き分けるには
トレーニングが必要です。
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愛犬・愛猫を守るために行う聴診
主に、
心拍数の上昇で
病気を早期発見することができます。
もちろん
正常な場合での興奮や緊張、
外気温が暑い、
加齢などのケースを除いての話です。
心拍数が上昇する
可能性がある病気としては、
- 発熱(熱中症)
- 心臓病
- 不整脈
- 痛み
- 貧血
- 炎症
- 腫瘍
- 低酸素症
- 甲状腺疾患などの代謝性疾患
が挙げられます。
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逆に
心拍数が遅くなる病気としては、
- 心臓病
- 心筋炎
- 不整脈
- 甲状腺機能低下症
- 薬物
- 電解質異常
- 消化器疾患などの迷走神経緊張
- 高血圧
- 腎不全
が挙げられます。
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心拍数は
これだけたくさんの異常によって
増減するため、
愛犬の正常値を
知っておくことが
とても大事になってきます。
心臓病を患っている
犬や猫を飼われている飼い主さまは、
心臓の聴診が
必ず役に立つと思います。
なぜかというと、
心臓病を患っている場合、
進行すると
心拍数が上がることが
わかっているからです。
進行すると
リズムが乱れ、
不整脈まで出てしまいます。
さらに進行すると
心拍数は落ちてきます。
心拍数を毎日数えることで、
心臓病の進行度合いが
把握できるのです。
心臓の正常音と
心雑音を聞き分けるには
トレーニングが必要ですが、
回数を数えたり、
リズムを聞いたりすることは
すぐにでもできます。
もちろん
トレーニングを積んで
心雑音を早期に判断したり、
肺の音を聞き分けたりするまで
上達していただけると、
愛犬・愛猫の異常を
早期に発見することができます。
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どんな聴診器を買えばいい?
聴診器には
さまざまな形や
大きさのものがあります。
飼い主の皆さんは
専門的に
使いこなす訳ではありませんので
細かな構造まで
知る必要はないかと思いますが、
ある程度理解をしておくと
購入時に
迷わなくて済むと思います。
聴診器は構造的に
動物の胸に当てる部分を
チェストピースと呼びます。
チェストピース
は聴診器によって
片面側だけ音が聞こえるものと、
両面側から
音が聞こえるものがあります。
片面側だけ音が聞こえる聴診器は
プロ仕様が多いです。
両面側が聞こえる聴診器は
「ベル型」と「膜型」に分かれ、
二つは
高音域が聞こえやすいか、
低音域が聞こえやすいかが
違います。
最初に購入する場合は
両面側とも聞こえる聴診器を
選ぶことが望ましいと思います。
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動物において正常心音、
心雑音、呼吸音などは
一般的に高音域のため、
高音域が聞こえやすい聴診器を
選択すれば
間違い無いでしょう。
高音域は
膜型部分で聴診します。
透明なプラスチックの膜を
ダイヤフラムと呼び、
この膜がある
ダイヤフラム面で
聴診をすることで
動物の心音が聞こえやすくなります。
聴診器の透明なプラスチックの膜「ダイヤフラム」
聴診する部位
聴診器を当てて
心拍数を計測する部位は、
心臓がある中心部分
(左側胸部分)です。
当てる部分が定まったら、
ペットが動きにくい体制に
してあげてください。
立たせた状態か
座らせた状態で保定しないと
心臓の位置が移動し、
心臓音が
聞きづらいこともあります。
聴診器を
ペットの胸に当てる前に、
指先で
心臓の拍動を感知するのが
上手に心臓音を聞くコツです。
まとめ
聴診器を使いこなして異変を早期発見
大事なことは、
愛犬・愛猫の正常な心拍数や
呼吸数を把握することです。
そのために、
毎日同じような環境で
同じ時間に計測して、
平均を取ってください。
すぐに
正常な数値がわからなければ、
かかりつけの先生に
計測して教えてもらってください。
ただ、
病院ですと緊張して
1~2割増加しているので
ご注意を。
飼い主さまが家で
聴診器を使いこなせるようになれば、
愛犬・愛猫の異変を
早期発見できるようになることは
間違いないでしょう。
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