愛犬にマイクロチップ!メリット・デメリットは?

公開日:2025/01/23 / 最終更新日:2025/03/10
犬のマイクロチップについて
確実な身元証明になる
犬用のマイクロチップには
それぞれ世界で唯一の番号
(15桁の番号)が記録されており、
装着をしたら
専用データベースに
愛犬と飼い主の情報を
15桁の番号とともに
登録します。
マイクロチップを装着した犬に、
読取器をあてると
15桁の番号が表示されます。
この数字と登録データを
照らし合わせることで、
個体を
識別することができます。
読取器は
全国の
- 動物保護センター
- 保健所
- 動物病院
などに設置されているため、
それらの施設で
読み取りが可能です。
マイクロチップは、
一度体内に装着すると
脱落したり
消失したりすることは
ほとんどなく、
データが書き換えられることも
ありません。
そのため、
安全で確実な
身元証明として
ヨーロッパやアメリカをはじめ
世界で広く
使われています。
なお、
犬用のマイクロチップに
GPSの機能は
搭載されていないため、
このマイクロチップを装着しても
愛犬の現在地を知ることは
できません。
マイクロチップは半永久的に使用可能
犬用のマイクロチップは
読取器から発信される
電波を利用して
データ電波を発信するため、
マイクロチップ側には
電池がいりません。
そのため
マイクロチップの交換などは
必要なく、
一度装着すると
半永久的に使用できます。
マイクロチップの装着方法
マイクロチップを埋め込む場所は
背側頚部(首の後ろ)が
一般的で、
通常の注射針より少し太い
専用の注射針を使って
装着します。
鎮静剤や
麻酔薬なしで
装着することも可能ですが、
より犬が痛みを感じず、
暴れないということで、
避妊・去勢手術などで
麻酔をかけている時に
同時に埋め込む場合もあります。
マイクロチップ装着の時期
犬は、
生後2週間以降で
マイクロチップの装着ができると
いわれています。
その期間を過ぎたら、
マイクロチップの装着を
検討しましょう。
マイクロチップの装着は
獣医療行為にあたるため、
お近くの
動物病院に相談してから
行ってください。
料金は
動物病院によって異なりますが、
数千円が一般的です。
ペット関係のイベントで、
無料で
装着してもらえる
場合もあるようです。
マイクロチップの大きさ
マイクロチップの大きさは
直径2mm、
長さ8~12mmです。
埋め込まれたマイクロチップは、
体内で移動することは
ほとんどありません。

犬のマイクロチップ装着が義務化へ
マイクロチップ装着義務化の背景
- 「災害」
- 「事故」
- 「迷子」
- 「遺棄」
等で
所有者不明として殺処分される
犬猫を減らすことを目的に
「動物の愛護及び管理に関する法律」では、
(動物愛護管理法)
犬や猫などの
動物の所有者に対して、
それぞれの犬や猫に
首輪・名札・マイクロチップなどを
装着・施術することを
努力義務化しています。
また、
2019年6月には
犬や猫の繁殖業者に対し、
マイクロチップの装着と
所有者情報の登録を
義務付けることなどが盛り込まれた
改正動物愛護法が成立し、
2022年6月に
ブリーダーや
ペットショップ等で販売される
犬や猫について、
マイクロチップの装着が
義務化されました。
すでに犬と暮らしている飼い主さんがやること
<マイクロチップ未装着の場合>
マイクロチップを装着し、
環境省のデータベースへ
所有者情報を登録することが
努力義務とされています。
<マイクロチップ装着済みの場合>
現在
に所有者情報を登録済みの方は、
環境省のデータベースにも
所有者情報を登録することが
努力義務とされています。
すでに
上記民間登録団体に
登録している場合でも、
環境省の
マイクロチップ登録サイトにも
登録することで
より早く照合できる可能性が
高くなり安心です。
新たに犬を迎える飼い主さんがやること
<犬を購入して迎えた場合>
2022年6月以降に、
ブリーダーやペットショップから
犬を迎えた場合、
すでに
マイクロチップが
装着されているため、
マイクロチップに登録されている
所有者情報の変更を
行う必要があります。
<犬を購入以外で迎えた場合>
動物保護団体から
譲渡してもらったり、
犬を拾ったりした場合、
マイクロチップを装着し、
環境省の
データベースへ登録することが
努力義務とされています。
マイクロチップを装着しないからといって
罰則はありませんが、
万が一脱走や
災害で愛犬が迷子になった際、
不本意な
殺処分を免れることができるため、
愛犬を守るためにも
装着することを
オススメします。

マイクロチップのメリット・デメリット
メリット
犬に
マイクロチップを装着することの
一番のメリットは、
犬の身元を正確かつ
確実に証明できることと
言えるでしょう。
地震や洪水などの災害や、
盗難、事故、迷子などによって
犬が飼い主と
離れ離れになってしまっても、
マイクロチップを装着していると
愛犬が
飼い主の元に戻ってこられる
可能性が高くなります。
犬の身元を証明できるものは
マイクロチップの他、
迷子札や首輪がありますが、
どちらも
外れる可能性があります。
それに対して
マイクロチップは、
体内に装着するため
外れる心配がなく、
より確実に
身元を証明できます。
デメリット
マイクロチップの
デメリットとしては、
「読取器がないと情報を読み取れない」ことや、
装着の際に
「少なからず痛みが伴う」ことが
挙げられます。
読取器がない場所でも
身元を証明できるように、
マイクロチップに加え、
迷子札や
首輪も装着しておくと安心です。
痛みは
なかなか対処が難しいものですが、
獣医師と相談することで
負担を軽くできる
場合があります。
なお、
国によって
マイクロチップの規格が
異なる場合があり、
日本で主に使用されている
「ISO規格」でないマイクロチップを
海外などで装着していた場合、
日本国内で使用されている
読取器では
情報を読み取れない
場合があります。

装着後のデータベース登録を忘れずに
マイクロチップを
犬の身元証明として
利用するためには
マイクロチップを装着するだけでなく、
環境省やAIPOへの
データベース登録が必要です。
この登録をしないと、
読取器で読み取ったときに
番号しか表示されず、
身元証明には
なりません。
住所変更などをした場合は、
変更の申請を
忘れないようにしましょう。

まとめ
- マイクロチップは犬の確実な身元証明になる
- マイクロチップにGPSの機能は搭載されていない
- マイクロチップを入れたらデータベース登録を忘れずに
犬のマイクロチップの装着は、
複雑な処置や
高額な費用も必要なく
行うことができます。
いざという時も
愛犬と一緒にいられるように、
愛犬にまだ
マイクロチップを装着していない方は、
ぜひ装着を
検討してください。

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