子犬のごはんの量!体重や月齢ごとの必要量って?
公開日:2024/12/11 / 最終更新日:2024/12/11
子犬にはどんなごはんを与える?
新生児期(生後2週頃まで)では、
母乳が子犬にとって
重要な栄養源であり、
特に初乳が
免疫と腸内環境の維持に
役立ちます。
なお、
必要に応じて
代用乳も使用する
場合があります。
代用乳は、
母乳が足りない場合に
使われ、
体重増加を確認しながら
頻繁に与えることが
必要です。
新生児期の注意点ですが、
新生児期は
下痢をしやすいため、
母乳や
代用乳以外の飲み物を
与えることは
控えてください。
離乳期(生後5週目頃~生後2か月頃)では、
乳歯が生え始めた子犬に、
成長期用のフード
または
オールステージ対応のフードを
ぬるま湯でふやかしてから
与えます。
フードの栄養を損なわないよう、
使用する
お湯の温度に
注意してください。
また、
フードを選ぶ際には
必ず
AAFCO基準を満たした
総合栄養食と表示されているものに
しましょう。
離乳後から
成犬期の子犬(生後3カ月頃~1歳頃)では、
ウンチの状態や
目の輝き、
身体の動きなど、
犬の様子を見ながら、
粥状から
少しずつ固いものを
与えるようにします。
同じ成長期のうちでも
成長のスピードが異なりますので、
成長過程に見合った
食事内容と量を
与える必要があります。
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子犬のごはんの量の調整は大切
ペットショップでは
生後56日(8週間)を経過しない
犬や猫の販売や展示、
引渡しなどが
禁止されているため、
生後3カ月頃の子犬を
家族に迎える場合も
多いでしょう。
そして
子犬を家族に迎える際、
最初に気をつけるべきことの一つが
「ごはんの量」です。
成長期は「ごはんの量」に要注意
多くの飼い主さんは
ブリーダーさんや
ペットショップの店員さんから聞いた
アドバイスをもとに
ごはんを与えると思いますが、
子犬の成長は
我々が思っている以上に速く、
同じ量を与え続けていると
健康に
悪影響を及ぼすことがあります。
実際、
ごはんの量が足りないことに気付かず、
「何かおかしい」と
動物病院に
痩せた子犬を連れてくる
飼い主さんもいます。
成長期の子犬は
成犬以上に比べて
多くの栄養を必要としますので、
不足すれば
正しく成長できず、
命に関わる問題が起きる
可能性があります。
体重だけでごはんの適量はわからない
多くの飼い主さんは
体重をもとに
ドッグフードの
パッケージに書かれている量を
与えると思いますが、
それは
一つの目安に過ぎません。
例えば、
体重が同じでも
運動量の多い子と
少ない子では
ごはんの必要量は異なるからです。
月齢が同じでも
犬種や性格、
生活環境によって
ごはんの量は異なりますので、
「○○カ月の犬だから
ごはんの量は○○gが目安」といった
基準はありません。
では、
愛犬に適切なごはんの量を
与えるために
どうすればいいのでしょうか?
子犬に与えるべき
ごはんの量を知るためのポイントを
3つに分けて解説します。
子犬に与えるべきごはんの量
子犬によって
ごはんの量を変える必要があるため、
- 「生後3ヶ月では◯グラム」
- 「生後5ヶ月では◯グラム」
というように、
子犬の月齢だけで
決めることは難しく、
体重や体型によっても
変わります。
また、
トイプードルやチワワなど
犬種別に
必要なカロリーが
変わるわけではありません。
その上で、
3つのポイントをお話します。
- BCSで愛犬の「体型」を確認する
- 愛犬の「体重」を確認する
- BCSと体重からごはんの量を調整する
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1、BCSで愛犬の「体型」を確認する
私たち人間は
太っているか痩せているかを
判断する基準として
体脂肪率や
BMIなどの指標を参考にします。
犬は
人間と体の構造が異なるため、
人間のように
体脂肪率やBMIを
出すことはできません。
代わりに
犬で使われる指標が、
BCSです。
(ボディコンディションスコア)
BCSでは
脂肪の着き具合や
くびれの有無を
外見や手触りで確認し、
以下のように
5段階で評価するのが
一般的です。
理想体型である
「BCS 3」の時の体重が
適正体重です。
適正体重は
成長とともに変化しますので、
定期的に
BCSをチェックして
「BCS 3」を維持することで
適正体重を保つことができます。
2、愛犬の「体重」を確認する
愛犬の「BCS」と「体重」は
セットだと考えてください。
5段階評価のBCSでは
細かい変化がわかりませんので
(動物病院では9段階で評価することもあります)、
定期的に体重を量ることで
見た目ではわかりにくい変化に
気づくことができます。
成犬であれば
1カ月に1回、
子犬の場合は
2週間に1回は
体重を量るようにしましょう。
3、BCSと体重からごはんの量を調整する
定期的に「BCS」と「体重」を確認して
変化が分かるようになると、
ごはんの量も
適切に調整できるようになります。
体重が増えていたとしても
「BCS 3」が維持できていれば
健康的に成長できている
証拠ですし、
体重が変わらないまま
「BCS 2」に移行していれば
ごはんの量が足りていない
可能性があります。
成犬では
与え過ぎで
「BCS 4」に移行する可能性を
考える必要がありますが、
成長期の子犬では
吐いてしまうほど
極端な食べ方をしていなければ
与え過ぎの心配はありません。
それよりも
不足して
発育不良になったり、
低血糖になったりしないように
注意してください。
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子犬の食事でよくある質問
子犬に何を食べさせればいいの?
離乳期を過ぎたら、
子犬用か
オールステージ対応の
総合栄養食を与えます。
成長期の子犬は
大人よりも多くの栄養を
必要とするため、
成犬用のごはんを
与えることはできません。
発育不良の
原因となってしまいます。
犬のごはんは一般的に
「カリカリ」と呼ばれる
ドライフードが選ばれがちですが、
超高温加熱で
食材本来の
栄養や旨味が失われてしまったり、
余計な添加物が
含まれていたりします。
何より、
食事から水分を摂れないことは
脱水によって引き起こされる
病気のリスクを高めます。
そのため子犬には
食べるだけで水分補給になる
ウェットタイプのごはんが
おすすめです。
ただし、
ウェットフードには
保存料が添加されているものが
多くありますので、
ウェットの中でも
余計な添加物が入っていない
フレッシュフードを選ぶのが
理想的です。
よく
「ウェットフードは歯周病になりやすい」と
言われることもありますが、
明確なエビデンスは
ありません。
ドライフードでも
歯周病になる犬は
たくさんいますので、
歯磨きを頑張っていただくほうが
よっぽど重要です。
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1日に何回あげればいいの?
犬は消化に
8~10時間ほどかかるため、
成犬の食事は
12時間ごとの
1日2回が基本です。
子犬の場合は
低血糖の心配がありますので、
1日の最適量を
3分割する形で
朝、昼、晩と
1日3回与えるといいでしょう。
成犬になってからも
食事量を守れば
回数を増やすことは
問題ありませんし、
犬は
「量より回数」で
満足感を得るため
肥満予防にもなります。
また、
ごはんの時間は
正確に決めないで大丈夫です。
きっちり決めてしまうと
犬の期待値が
その時間に合わせて
上がりすぎてしまい、
空腹で
吐いてしまうことがあります。
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離乳食後のごはんの切り替え方は?
離乳後、
犬の歯と消化能力が
発達するにつれて、
徐々に
固形のフードへ
移行する必要があります。
移行は
「ゆっくり、少しずつ」が基本です。
ふやかす
お湯の量や時間を
10日ほどかけて少しずつ減らし、
粥状のフードから
固形フードへ移行させ、
犬の消化器官に
負担をかけないようにしましょう。
子犬のご飯の量を調節できるおすすめごはん
犬の食べ物は
「エサ」と呼ばれていた時代から、
家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ
変わりました。
私たちと同じように、
犬も
栄養バランスの良いごはんを
食べることで
健康を維持することができます。
ごはん選びをする際は、
以下の
2点を気を付けていただくと
いいでしょう。
1、総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は
人間と同じではありません。
そこで生まれたのが
「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。
おやつなど
「一般食」や「副食」と呼ばれる
ごはんだけ食べていると
体を壊してしまいますので、
「総合栄養食」のごはんを
選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても
与える量が少なければ
痩せてしまいますし、
多ければ
太ってしまいます。
パッケージに書かれた食事量は
目安ですので、
ボディ・コンディション・スコアで
「3」の「理想体型」を維持できる量を
与えるようにしてください。
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2、添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて
「カリカリ」と呼ばれる
茶色い豆粒を想像される方も
多いと思いますが、
正しくは
「ドライフード」と呼ばれる
加工食品です。
保存しやすく
食いつきも良いことから
犬のごはんとして
一般的になりましたが、
高温加熱によって
食材本来の栄養が失われ、
添加物も多く含まれることから
見直しが進んでいます。
新鮮な野菜を
犬や猫に与え続けることで、
様々ながんに罹る
リスクを軽減することが
研究で判明していたり、
市販のドライフードを製造する
工程の1つである
高温加熱処理が、
タンパク質の品質劣化を招き、
熱に弱いビタミンを破壊し、
さらには
発がん性物質を生成してしまうことが、
研究により判明しています。
そこで生まれたのが
素材本来の旨味や香りが楽しめ、
余計な添加物も入っていない
「フレッシュフード」と呼ばれる
新鮮なごはんです。
実際に
従来のドライタイプのドッグフードよりも、
水分がより多く含まれた
手作り品質の
ごはんを食べている犬の方が
寿命が
3年も長くなることが
研究により明らかになっています。
新鮮で美味しく、
健康なごはんを選ぶことが
長生きできる秘訣です。
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まとめ
- 子犬のごはんは与え過ぎより不足に注意
- 足りないと発育不良や低血糖のリスク
- ごはんの量は犬ごとに違うため目安はない
- BCSと体重を確認して適切な量に調整する
子犬は
大人になるための栄養を
しっかり
摂っていかなければいけませんが、
子犬の成長は
飼い主さんが思っているよりも
早いことが多く、
病院で
「与える量の不足による痩せすぎ」を
指摘されることが少なくありません。
定期的に
BCSと体重を確認して、
愛犬に
最適なごはんの量を
与えるようにしてください。
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