ペットだから大丈夫?噛まれたら重症化もある身近な病気「パスツレラ症」
公開日:2023/03/06 / 最終更新日:2023/05/27
野良犬や野良猫に
噛まれたり
引っかかれたりした傷が
重症化する危険性があるのは
一般的に
知られていると思いますが、
ペットでも
同様のことが起こるという事が
意外だったと思う方が
多かったようです。
ペットの飼育におい
て気を付けるべき感染症は
約20種ほどありますが、
今回は「パスツレラ症」について
まとめました。
ペット飼育において
注意が必要な感染症は約20種
人と動物には
共通した感染症が存在し、
それらは「人畜共通感染症」や
「人獣共通感染症」「動物由来感染症」、
英語では
「zoonosis(ズーノーシス)」と呼ばれ、
全て同じ意味合いがあります。
世界には
人と動物の共通感染症が
800種あると報告され、
WHO(世界保健機関)は
200種について
重要だと考えています。
日本においては、
そのうち数十種が
問題となっています。
感染症の原因には
- ウイルス
- 細菌
- 寄生虫
- 真菌
などがあり、
感染経路も疾病(しっぺい)により
違うことが報告されています。
多くの方は
野生動物より
ペットと触れ合う機会のほうが
多いと思いますので、
特にペット飼育における
感染症を理解する
必要があります。
その中で注意が必要なものは、
以下の約20種です。
犬の保菌率は75%、猫はほぼ100%
パスツレラ症は、
パスツレラ属の菌に
感染することで起こる感染症で、
日本では
4種の細菌が
犬猫から感染する原因菌として
確認されています。
犬猫の保菌率は非常に高く、
犬が75%、
猫はほぼ100%で保菌しています。
パスツレラ菌は
犬猫の口の中に常に存在しており(口腔内常在菌)、
噛まれることによる創傷(そうしょう)感染や、
舐められたり飛沫感染といった
非外傷性の感染もあります。
人が発症すると、
噛まれた場所が腫れ、
赤みや痛み、
発熱などを伴います。
また近くの
リンパ節の腫れが見られる
場合もあり、
関節に近いと
関節炎を起こすこともあります。
非外傷性の感染では、
健康な人でも気管支炎や
副鼻腔炎、外耳炎などを起こすことも
知られています。
抵抗力の弱っている人は、
敗血症や骨髄炎となり
死亡するケースもあります。
なお、
菌を保有している
犬猫はというと、
通常は無症状で、
猫の場合は
まれに肺炎を起こすことがあります。
まとめ
予防として一番大事なことは、
ペットとの触れ合い方を
しっかりと理解することです。
きちんと犬猫と
人の生活の場を分けることや、
口を近づけた
濃厚な接触を避けることが
一番の予防と言えます。
万が一、
噛まれてしまった場合は、
創傷部位を石鹸で
きれいに洗いましょう。
動物と共存していくためには、
お互いに気を付ける必要があります。
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