シニア犬のダイエットに最適なドッグフードって?
公開日:2024/06/04 / 最終更新日:2024/06/04
シニア犬(老犬)が肥満になりやすい理由
犬が年を取ると
太りやすくなる理由として、
主に
「代謝が落ちる」「運動量が減る」の
二つが挙げられます。
代謝が落ちる
シニア期になると
消化機能や代謝機能が低下し、
成犬期に比べて
必要なエネルギー量が
7~8割に減少します。
食欲が変わらないからと
成犬期と同じ食事を続けていれば、
摂取する量と
消費する量のバランスが崩れ、
肥満になってしまいます。
運動量が減る
摂取する量が多くても、
消費する量も多ければ
太ることはありません。
しかし、
シニア期になると
寝ている時間が多くなり、
散歩も前ほど
行きたがらなくなります。
太ったせいで
ますます行きたがらなくなる
悪循環に陥ってしまうこともあります。
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肥満は犬の寿命を縮める
飼い主さんの中には、
「ちょっとくらい丸いほうがかわいらしい」
とか、
「ふっくらしてるほうが健康そう」
と言う方もいます。
かわいらしいかは
好みの問題ですが、
ふっくらしているほうが健康
というのは間違いで、
むしろ
寿命を縮める可能性があります。
アメリカの
ネスレリサーチセンターが
48匹のラブラドールレトリーバーを
対象に行った研究によると、
肥満の犬と正常な犬で
寿命に
2年近い差が出ました。
正常な犬は
高齢になって見られる
疾患の発症リスクが少なく、
特に大型犬で多い
変形性関節症の発症が
遅い傾向が見られたそうです。
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老犬のダイエットは適正体重を知ることから
ある研究によると、
肥満体型の飼い主さんほど
愛犬の肥満体型を
正常と評価する傾向にあるようです。
愛犬の体型が
適正かどうかを知る方法として
「ボディコンディションスコア(BCS)」という
評価方法がありますので、
飼い主さんの感覚ではなく、
客観的に評価してあげましょう。
BCSでは特に
脂肪の付き具合で5段階にわけ、
3が理想的な体型です。
3を目標にして、
日々の健康管理が
できるといいですね。
チェック方法は
以下の通りです。
- 真横・真上から腰のくびれ具合を見る
- 肋骨部をなでて骨を確かめる
- 腰をなでて骨を確かめる
実際に愛犬を触って、
どの体型か
確認してみてください。
シニア犬(老犬)のダイエット方法
愛犬の今の状態や
どれくらい痩せればいいか
目標がわかったら、
食事と運動で
ダイエットを行っていきましょう。
ダイエットの基本は
「消費カロリー>摂取カロリー」です。
ただ、
シニア期は
体を動かすのが
難しくなってくる分、
消費カロリーより
摂取カロリーに
注意をしなければいけません。
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シニア犬(老犬)に適した運動
年を取ると
体を動かすための機能が
老化しますので、
様子を見ながら
運動させるようにしましょう。
無理に散歩の時間を増やすと
関節炎や
骨折の原因になりますし、
飼い主さんとの関係性も
悪くなってしまうかもしれません。
ただ、
愛犬が散歩に行きたがっているのに
飼い主さんの都合で
行けていないとしたら、
それは
運動不足になっている
可能性があります。
できる限り
散歩の時間を作り、
難しければ
散歩代行を頼るなど、
工夫をして
消費カロリーを
増やすようにしてください。
健康な体を維持するためにも、
成犬期から
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シニア犬(老犬)に適した食事
シニア期には
無理をして
消費カロリーを増やすより、
摂取カロリーを
「適正」にすることのほうが大切です。
ここで注意していただきたいのは、
摂取カロリーを
「減らす」ことだけが
ダイエットではないという点です。
食べる量を減らせば
体重は減りますが、
摂取する栄養も
少なくなってしまいます。
健康になるために
体重を減らした結果、
不健康になっては
本末転倒です。
豆腐やおからなどの
かさ増し食材を使う場合も
同様です。
ダイエットは、
摂るべき栄養を摂り、
食べるべき量を食べる
というのを前提に
行うようにしましょう。
ドッグフードの「正しい量」とは
飼い主さんの中には、
正しい量の
ドッグフードを食べさせているのに
- 「愛犬が太ってしまった」
- 「痩せない」
と困っている方
もいると思います。
もしかして、
以下に
思い当たることはありませんか?
- ドッグフードとは別に
おやつをたくさんあげている - 家族がどれだけ
おやつをあげているかわからない - 隠れて
おやつや人のごはんをあげている家族がいる
基本的に犬は
総合栄養食を食べていれば、
それ以上に
何かを食べる必要がありません。
おやつも
ドッグフードと考えると、
実は1日に食べているドッグフードが
「正しい量」ではないかもしれないのです。
ただし、
おやつはトレーニングで
使うことがありますし、
飼い主さんとの
コミュニケーションとして
必要なときもありますよね。
総合栄養食とは別に
食べさせるものは、
1日に必要なカロリーの
10%以内に収めるようにしましょう。
カスタムドッグフードで「正しい量」
ドッグフードを与える際は
パッケージに書かれた
体重ごとの量に
していると思いますが、
その数字は
正確ではないかもしれません。
体重が同じでも
犬種や性別、
年齢や普段の活動量など
さまざまです。
特に高齢になると、
体全体・部位ごとの老化スピードは
犬ごとに大きく変わります。
その誤差が
過剰なカロリー摂取となり、
肥満につながっている
可能性もあります。
そのため、
犬ごとに最適な量を計算してくれる
カスタムドッグフードが
ダイエットにオススメです。
正しい量を摂取していれば、
過度な運動をしたり
無理に量を減らしたりしなくても
適切な体重を
維持できるようになります。
シニア犬(老犬)のダイエットで
よくある質問(Q&A)
まだまだ疑問点がある方も
いると思いますので、
よくある質問です。
Q食事回数は多いほうがいい?
A食事回数を増やすことで
早食いの防止になったり、
空腹のストレスを
紛らわせたりすることはできます。
犬によっては
ダイエットにつながることもありますが、
回数を増やせば
必ず痩せるということではありません。
Qドライとウェットどちらがいい?
Aドライフードは
飼い主さんの
利便性のために生まれたものです。
加工による栄養の損失が少ない
新鮮なウェットフードを
オススメしています。
満腹感も、
水分量の多い
ウェットフードのほうが
得られやすいでしょう。
高齢期は
水分の摂取量が少なくなることで
病気のリスクが
高くなりがちです。
予防という意味でも、
ごはんから
水分摂取ができる
ウェットフードがオススメです。
Qダイエットには手作り食が良い?
A手作りごはんは
栄養不足になる可能性があるため、
毎日の食事としては
オススメしていません。
人と犬の栄養は異なるため、
手作りごはんをするには
犬の栄養学を
専門的に学ぶ必要があるからです。
Qダイエットフードにすれば痩せる?
A高タンパク・低脂質のものや、
食物繊維でかさ増ししたような
ダイエットフードは
満腹感や栄養バランスを維持しながら
体重を減らすことができます。
獣医師の指示がある場合は
療法食として
食べさせるといいでしょう。
ただし、
痩せても
元のフードに戻せば
再び太ってしまいます。
犬の肥満は、
ほとんどが飼い主さんに
原因があります。
ダイエットフードに頼らず、
愛犬の生活を見直して
適正体重を維持していくことが
重要です。
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Q太りやすい犬の特徴は?
A太りやすい犬種として、
ビーグルやコッカースパニエル、
ラブラドールレトリーバーが挙げられます。
小型犬も、
以下の理由から
大型犬より
太りやすい傾向にあります。
散歩の必要性が軽視されやすく、
時間が短くなりがち。
「室内犬だから散歩は必要ない」ということはありません。
ごはんやおやつの「ちょっとだけ」「一口だけ」が
体に与える影響は大型犬より大きくなるため、
カロリーの過剰摂取が起こりがちです。
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まとめ
- 肥満は犬の寿命を縮めてしまう
- BCSで愛犬の体型を客観的に知る
- 運動はプールなど負担の少ないものにする
- おやつは1日に必要なエネルギー量の10%以内
- カスタムドッグフードで正しい量を食べさせる
老化は確実に進み、
飼い主さんが気づいたときに
何か病気が進行していた
ということが少なくありません。
「うちの子は若いときと変わらず元気」
と思っていても、
実際は無理をしていたり、
本人も気づいていないだけかもしれません。
愛犬の健康を守れるのは
飼い主さんだけです。
いつまでも元気でいられるように、
生活を見直し、
適正体重を維持できるように
してあげてください。
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